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製作ノート
■ 8月12日〜8月21日|遠隔観察の続編:ピンク葉ライチ/培養観察
北京の母の水耕ライチは、前回よりもピンクの葉がぐっと大きくなって見応えが出てきました。タイミングを合わせて、母にUVAで照らしてもらい(波長は細田先生のライトと同程度と推定)、写真と動画を送ってもらっています。いまは週1で同条件(距離・角度・無地背景)で撮ってもらい、色の推...
玖 枢
8月22日読了時間: 2分
■ 8月2日〜8月11日|小さな発光と、遠くの家族との観察
展示も中期報告もひと段落し、8月前半は少しゆるやかに素材探しと新たな観察を始めました。東京に戻ってからは、浅草橋の鉱物店で新しい石をいくつか購入。UVライトを持参し、その場で簡単に蛍光反応をチェックしてみたのですが、残念ながら今回は特にめぼしい発光は見られず。思ったような“...
玖 枢
8月11日読了時間: 1分
■ 7月31日〜8月1日|中期報告会で得た視点と記憶
7月末には、大学院二年生・博士後期課程による中期報告会があり、私は今回は発表者ではありませんでしたが、聴講という立場で二日間参加しました。 写真専攻からの発表はなかったものの、日本画や油画、彫刻といった他分野の制作過程やコンセプトに触れることで、純粋に「作るとは何か」という...
玖 枢
8月11日読了時間: 2分
■ 7月19日〜7月28日|院生展の準備と“見せる”ことへの意識
この期間は、大学院生展の準備に集中していました。 出展作品として選んだのは、これまでの観察と試行錯誤の中で撮りためた紫外線写真の中でも特に思い入れのある5点。最終的な構成やトーンを見直しながら、Lightroomでの微調整やPhotoshopによる細部の補正を行い、「他人の...
玖 枢
8月11日読了時間: 2分
■ 7月12日〜7月18日|参考資料の読解と観察補完
教授より推薦された展覧会図録『ヒカリ展』を受領し、通読を通じて自然光・人工光の美術的応用と視覚認識における光の役割について多角的な知見を得た。特に、展示作品における**「光そのものを素材とする試み」や「知覚のズレを作品化するアプローチ」**は、紫外線を通じて“見えないものを...
玖 枢
7月20日読了時間: 1分
■ 7月6日〜7月11日|機材選定および導入準備
今後の拡大観察および高倍率撮影のため、撮影機材の強化を検討。特に小型試料(昆虫の複眼や粘菌の胞子体など)に対する焦点深度および倍率の柔軟な調整を目的として、蛇腹式ベローズ装置を新規導入予定。これはレンズとセンサー間の距離を可変化させ、既存機材における接写性能を大幅に拡張する...
玖 枢
7月20日読了時間: 2分
■ 7 月1日〜7月5日|教授引率による山間部の野外観察
宇都宮郊外の山林にて、苔、枯葉、樹皮、昆虫、胞子体などを対象に紫外線観察を実施。特に樹皮表面や地衣類において、青白〜赤色の蛍光反応や構造的反射が局所的に観察され、同一種内でも個体差が確認された。観察は主に日没後に行われ、人工光と自然光の切り替えによる視覚印象の変化も記録され...
玖 枢
7月20日読了時間: 2分
■ 6月20日〜6月30日|廃棄物および生活用品の蛍光反応記録
ごみ収集日前夜、生活圏内にて近隣家庭の可燃ごみを遠距離から非接触で撮影。透明な袋越しに、 蛍光を示す素材(衣類、プラスチック容器、包装フィルムなど)が複数確認された。中でも調味料の空き容器や清掃用具、洗剤のボトル等 が、365nm紫外線下で明瞭な蛍光反応を示した。...
玖 枢
7月20日読了時間: 1分
■ 6月19日|東京都美術館および国立科学博物館の視察
東京・上野エリアの展示施設を訪問。国立科学博物館では、鉱石・化石・剥製等の常設資料を中心に撮影・記録を行い、特に鉱物標本における展示照明の工夫や、アクリルケース越しの屈折・反射効果に着目した。観察環境と視覚印象との関係性は、今後の作品展示形式の設計において有用な示唆を得た。...
玖 枢
7月19日読了時間: 1分
■ 6月13日〜6月18日|身近な昆虫の蛍光観察
室内外や生活圏内にて発見された昆虫(蛾・黄蜂・天牛など)を収集し、照射条件を統一した上で紫外線下の蛍光反応を観察・記録した。死亡直後の個体に限らず、乾燥・劣化した標本でも、表面の鱗粉や節構造、翅における反射特性の差異が明瞭に確認された。種によって蛍光の発色部位は大きく異なる...
玖 枢
7月19日読了時間: 1分
■ 5月26日〜6月12日|一時帰国および野外観察の開始
一時帰国の際、大型紫外線ランプと三脚を日本へ持ち帰った。季節の変化に合わせて、昆虫や苔、花などの自然物に対する紫外線観察と撮影を開始。 甲虫類:生死に関わらず、殻部分には蛍光はほとんど見られないが、眼の部分は白く強く反射する傾向が確認された。...
玖 枢
6月26日読了時間: 1分
■ 5月8日〜5月25日|ミネラルフェアおよび蛍光反応の観察②
ミネラルフェアにて多数の鉱石を購入し、鉱石および日用品に対する紫外線蛍光反応の観察・記録を実施。 【鉱石類】 隕石(Muonionalusta):鉄隕石で、表面は黒く、光の反射はほとんど見られない。 菊石の化石:硫化鉄部分は完全反射しないが、玉髄化部分は半透明からやや濁った...
玖 枢
6月26日読了時間: 1分
■ 4月28日〜5月7日|紫外線下での鉱石観察実験①
細田教授より複数の鉱石を借用し、紫外線光源下での蛍光および反射特性を観察・撮影した。主な被写体と結果は以下の通りである: 蛍石:高い透光性を持ち、紫〜青の偏光が顕著に見られた。 貝殻:柔らかい青色を放ち、黒点や白い斑などの雑質が浮かび上がり、月面を想起させる質感を持つ。...
玖 枢
6月26日読了時間: 1分
■ 4月3日〜4月27日|研究計画の確定と方針整理
研究計画書の最終的な調整および届出を完了し、指導教員と今後の方針について議論を重ねた。その結果、「写真というメディアを通じて、人間の目では捉えられない領域を技術的手段によって可視化する」ことを本研究の主軸とすることに決定した。特に、視覚に存在しない色彩を合成的に再構成し、記...
玖 枢
6月26日読了時間: 1分
以下は、2024年4月から今までの研究制作記録である。視覚によって捉えられない情報を写真メディアによって可視化することを目的とし、紫外線の性質および鉱石・日常物質との関係性を観察・撮影・記録する実験を行った。
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