top of page

■ 6月13日〜6月18日|身近な昆虫の蛍光観察

  • 執筆者の写真: 玖 枢
    玖 枢
  • 7月19日
  • 読了時間: 1分

室内外や生活圏内にて発見された昆虫(蛾・黄蜂・天牛など)を収集し、照射条件を統一した上で紫外線下の蛍光反応を観察・記録した。死亡直後の個体に限らず、乾燥・劣化した標本でも、表面の鱗粉や節構造、翅における反射特性の差異が明瞭に確認された。種によって蛍光の発色部位は大きく異なるが、複眼部分においては365nm紫外線照射時に白色の強い反射が観察される。これは、無数の個眼(オマティディア)で構成される複眼表面の微細構造が、紫外線を均質に散乱・反射するためと考えられる。角質素材そのものの紫外線反射率の高さも影響しており、これは蛍光ではなく光学的な拡散反射によるものである。また、膜質翅においては赤色の偏光が観察された。極めて薄い翅膜による干渉色(薄膜干渉)が主因と考えられ、さらに翅表面の微細構造による構造色的効果が、特定波長の散乱・反射を強調している可能性がある。

 
 
 

最新記事

すべて表示
■10月23日〜10月30日|映像理論の学習と、M1展の展示形式の検討

前回の面談で受けた映像編集に関する指摘の補足として、細田先生より関連書籍(『映像編集の秘訣』を含む計二冊)を借用。理論的な学習を深める。 並行して、華道の実践と花材のUV蛍光反応のデータ蓄積も継続。その過程で、細田先生と共にサボテン(仙人掌)を観察したところ、他の植物とは異なる特異な蛍光反応が確認され、強い関心を引かれた。この結果を受け、次なる被写体の主要テーマとして、サボテンを含む多肉植物のUV

 
 
 
■ 10月17日〜10月23日|蛍光反応の蓄積と、映像編集技法に関する考察

この期間は、引き続き「二重の色彩構成」の知見を深めるため、新たな花材の蛍光反応について観察と記録を継続した。 主な新規観察例: 雲竜柳(ウンリュウヤナギ):  葉部分が、UV照射下で非常に鮮やかな 赤色 の蛍光を示した。 黄百合(キユリ):  可視光下で黄色の花弁が、UV下では 緑色 へと変化した。 白菊(シラギク):  UV照射下でも顕著な色彩変化は見られなかった。 これにより、種によって蛍光反

 
 
 
■ 10月3日〜10月16日|華道学習と「二重の色彩構成」の発見

前回の計画に基づき、インターネット上の資料を参照しながら華道の独学を開始。並行して、スーパーマーケット等で安価な切り花を継続的に収集し、「挿花→(UV)撮影」のプロセスを繰り返した。 特に、枝や茎を意図した角度で固定するための「補強」といった技術の学習を通じて、一定の技術的進歩は感じられた。しかし、それ以上に、華道そのものが持つ高度な技術体系と美的感覚(「审美眼」)の習得には、単なる知識の蓄積以上

 
 
 

コメント


  • Facebook
  • Instagram
  • X
  • TikTok

© 2025 by xenomido. Powered and secured by Wix 

 

bottom of page