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■ 7月6日〜7月11日|機材選定および導入準備

  • 執筆者の写真: 玖 枢
    玖 枢
  • 7月20日
  • 読了時間: 2分

今後の拡大観察および高倍率撮影のため、撮影機材の強化を検討。特に小型試料(昆虫の複眼や粘菌の胞子体など)に対する焦点深度および倍率の柔軟な調整を目的として、蛇腹式ベローズ装置を新規導入予定。これはレンズとセンサー間の距離を可変化させ、既存機材における接写性能を大幅に拡張することが期待される。

また、365nm光源に加えて、254nm波長のUVC光源を導入予定。これにより、従来見えなかった短波長領域での蛍光・吸収反応の比較観察が可能となる。【一方で、UVC(100〜280nm)は生体への影響が大きく、特に皮膚や角膜への損傷リスクが高いため、観察時には遮光ゴーグルや手袋、照射方向の管理など、十分な安全対策を講じる必要がある。現場では必ず単独照射を避け、機材の設置と周辺遮光環境を調整した上で使用する予定。

この機材選定にあたり、教授より**画像解像度と印刷出力の関係性(dpi)**について説明を受けた。dpi(dots per inch)は、一定の画素数の画像をどの密度で印刷するかを示す指標であり、1インチあたりに配置される画素の密度を表す。dpiが高いほど、同じ画素数でも小さな面積に高密度で印刷され、より精細な出力となる。逆にdpiが低ければ、同じ画像でも印刷時に拡大され、密度が下がることで解像感が損なわれる。

この概念は、今後の作品展示形式(パネル・冊子・デジタル等)とデータ解像度との整合性を検討するうえで重要な視点となった。

 
 
 

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