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■ 10月3日〜10月16日|華道学習と「二重の色彩構成」の発見

  • 執筆者の写真: 玖 枢
    玖 枢
  • 11月13日
  • 読了時間: 2分

前回の計画に基づき、インターネット上の資料を参照しながら華道の独学を開始。並行して、スーパーマーケット等で安価な切り花を継続的に収集し、「挿花→(UV)撮影」のプロセスを繰り返した。

特に、枝や茎を意図した角度で固定するための「補強」といった技術の学習を通じて、一定の技術的進歩は感じられた。しかし、それ以上に、華道そのものが持つ高度な技術体系と美的感覚(「审美眼」)の習得には、単なる知識の蓄積以上の、長期的な訓練と実践が必要であることを痛感した。

この試行錯誤の過程で、紫外線撮影特有の、極めて重要な発見があった。多くの花材が、可視光下とは全く異なる蛍光反応を示すことである。


主な観察例:

  • 桔梗(キキョウ): 可視光下では緑色の葉が、UV照射下では鮮やかな黄色い蛍光を示した。

  • 紫色の霞草(カスミソウ/満天星): 可視光下では紫色の花弁が、UV照射下では明確な赤色に変化した。

この発見は、本研究における「華道を用いたUV撮影」が、二重の色彩秩序を考慮する必要があることを強く示唆している。 すなわち、(1)自然光(可視光)下での色彩的バランスと、(2)紫外線(UV)照射下での蛍光色のバランス——これら二つの異なるカラーパレットを同時に設計・管理するという、特殊な造形手法であるという認識に至った。

 
 
 

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