top of page

■ 6月19日|東京都美術館および国立科学博物館の視察

  • 執筆者の写真: 玖 枢
    玖 枢
  • 7月19日
  • 読了時間: 1分

東京・上野エリアの展示施設を訪問。国立科学博物館では、鉱石・化石・剥製等の常設資料を中心に撮影・記録を行い、特に鉱物標本における展示照明の工夫や、アクリルケース越しの屈折・反射効果に着目した。観察環境と視覚印象との関係性は、今後の作品展示形式の設計において有用な示唆を得た。

東京都美術館では、彫刻作品や神像を含む高棉王国(クメール王朝)の美術展示を鑑賞。特に石造神像の質感や重量感に圧倒され、実物の持つ存在感により、鑑賞中に涙がこぼれるほどの感情的反応を経験した。また、同会場で偶然目にした《鷲猿図》にも強い衝撃を受け、「視る」という行為が持つ感情的・身体的な暴力性をあらためて自覚させられた。

この体験は、自身が制作中の紫外線写真作品における主題——“可視性”と感覚の限界に関する探究——とも深く共鳴するものであり、視覚が鑑賞者の身体や感情に与える影響についての再考を促された。

 
 
 

最新記事

すべて表示
■10月23日〜10月30日|映像理論の学習と、M1展の展示形式の検討

前回の面談で受けた映像編集に関する指摘の補足として、細田先生より関連書籍(『映像編集の秘訣』を含む計二冊)を借用。理論的な学習を深める。 並行して、華道の実践と花材のUV蛍光反応のデータ蓄積も継続。その過程で、細田先生と共にサボテン(仙人掌)を観察したところ、他の植物とは異なる特異な蛍光反応が確認され、強い関心を引かれた。この結果を受け、次なる被写体の主要テーマとして、サボテンを含む多肉植物のUV

 
 
 
■ 10月17日〜10月23日|蛍光反応の蓄積と、映像編集技法に関する考察

この期間は、引き続き「二重の色彩構成」の知見を深めるため、新たな花材の蛍光反応について観察と記録を継続した。 主な新規観察例: 雲竜柳(ウンリュウヤナギ):  葉部分が、UV照射下で非常に鮮やかな 赤色 の蛍光を示した。 黄百合(キユリ):  可視光下で黄色の花弁が、UV下では 緑色 へと変化した。 白菊(シラギク):  UV照射下でも顕著な色彩変化は見られなかった。 これにより、種によって蛍光反

 
 
 
■ 10月3日〜10月16日|華道学習と「二重の色彩構成」の発見

前回の計画に基づき、インターネット上の資料を参照しながら華道の独学を開始。並行して、スーパーマーケット等で安価な切り花を継続的に収集し、「挿花→(UV)撮影」のプロセスを繰り返した。 特に、枝や茎を意図した角度で固定するための「補強」といった技術の学習を通じて、一定の技術的進歩は感じられた。しかし、それ以上に、華道そのものが持つ高度な技術体系と美的感覚(「审美眼」)の習得には、単なる知識の蓄積以上

 
 
 

コメント


  • Facebook
  • Instagram
  • X
  • TikTok

© 2025 by xenomido. Powered and secured by Wix 

 

bottom of page