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■5月29日|細田先生との美術館視察——チュルリョーニス、ユージン・スミス、ジブリ

執筆者の写真: 玖 枢
玖 枢
7月4日
読了時間: 2分

5月29日、細田先生と共に東京の展示施設三館を訪問した。

上野では、ミカロユス・チュルリョーニスの展覧を鑑賞した。音楽家であり画家でもあるチュルリョーニスの、音楽を絵画の形式で表現する試みを前に、細田先生と「五感の表現と媒体の選択」について議論を交わした。あわせてリトアニアの歴史的背景についても話が及び、作品の背後にある文化的文脈への理解を深めた。聴覚的経験を視覚メディアへ翻訳するという同氏の実践は、不可視の光を可視の写真へ翻訳する本研究の構造と通底するものがあり、示唆に富む鑑賞体験となった。

続く東京都写真美術館では「ユージン・スミスとニューヨーク・ロフトの時代」を鑑賞。細田先生と当時の歴史的状況を参照しながら作品を読み解いた。

最後に訪れたのは三鷹の森ジブリ美術館である。正直に記せば、一日で三館を巡る行程は想像を遥かに超えて体力を消耗するものであり、加えて前夜は視察への緊張からほとんど眠れていなかった。三館目に辿り着いた時点で、思考力はすでに限界に近かった。しかしその朦朧とした頭で観た館内は、かえって強烈だった。アニメーション映像の制作過程が徹底的に丁寧に解説され、展示空間の隅々までが「子供の眼」に立ってデザインされている——その作り手の姿勢が伝わってきた瞬間、疲労と感動の区別がつかなくなり、気づけばこっそり泣いていた。寝不足で泣いたのか、感動で泣いたのかは、今もって判別できない。おそらく両方である。

いずれにせよ、観賞者の身体と視点に徹底的に寄り添った空間設計という点で、自身が構想中の展示形式にとって学ぶところの多い一日となった。…同時に、私の体力では、美術館巡りは一日二館までにすべきであるという、極めて実践的な教訓も得た。

 
 
 

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