■12月1日〜12月14日|「見る」ためのデザインと解説書の分離
レイアウト作業が進むにつれ、一つの大きな決断をした。写真集本体から、説明的なテキストを一切排除することにしたのである。 当初は写真の横に撮影データや意図を添えていたが、テストプリントを眺めていると、どうしても文字情報に目が吸い寄せられ、純粋に「色を見る」「形を感じる」という体験が阻害されてしまうように感じられた。 そこで、テキスト情報はすべてA5サイズの別冊「解説書(マニュアル)」として独立させることにした。 この解説書では、本研究を知らない方を対象に、以下の二つの視点から丁寧に記述を試みている。
技術的背景: 完全暗室の中でUVライトのみを光源とし、長時間露光を行うという特殊なプロセスについて。
哲学的背景: なぜ私たちはこの世界をこのようにしか見ることができないのか。例えば、人間よりも遥かに多くの色覚受容体を持つシャコ(蝦蛄)の視覚世界や、色盲のパラドックスといった生物学的・哲学的な問いを引用しながら、「可視化」の意味について考察を巡らせている。
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